2013年12月17日火曜日

はじめてメキシコの旅8 メキシコシティ・ルイスバラガンツアー

メキシコシティの朝を迎えました。高層13階だったので颯爽とカーテンを開けると大都会の風景…ではなく隣のビルが目の前に。。さすが都会です。

良心的ビジネスホテル

今日の最初の目的地はチャプルテペック公園 BOSQUE DE CHAPULTEPEC!地図をみると歩いて15分の距離らしいのでとりあえず出発することにしました。

治安が悪いと脅かされ続けたメキシコシティ。IPHONEを手にしただけで盗まれるよ!と忠告されたけど写真は撮りたい、、そして決死の覚悟で撮った写真がこれです。


メキシコシティの交差点

しかし、どうにも様子がおかしい。にぎやかに歩く通勤の人々、散歩する犬、ベンチには語らう人々…あれ?平和?平和な町の様子に気持ちも暖まり颯爽と歩き出す私たち。独立記念塔が見えてきました。

目印代わりの独立記念塔

1910年独立100年を記念して作られた独立記念塔 Monumento a la Independencia は、高さ36mもあって夜はぼおっと光ります。塔の中には独立運動の英雄が永眠してるとか?!なんとお墓だったとはビックリです。独立記念塔からメキシコシティのメインストリートでもあるレフォルマ通りに入り、真っ直ぐ歩いていくとチャプルテペック公園につきました。灰色のビル群の中に忽然と現れたオアシスといった風情。


チャプルテペック公園入り口

公園の入り口には大きなバスステーションと地下鉄Chapultepec の入り口があり、湧き出すように人が出てきます。
そして謎のオブジェが。メキシコのすごいところは、謎のオブジェもかっこいいんですよね。日本の「祈り」と題した女の子像とは全然違う…。

謎のオブジェ

チャプルテペック公園 Bosque de Chapultepec はとにかく広いです。東京ドーム約146個と豪語するその広さはラテンアメリカ随一だそう。公園の中には国立人類学博物館をはじめ、城や動物園、美術館などが見所が盛りだくさん。また露店がたくさん立ち並ぶと聞いていたので朝ごはんを食べようと楽しみにしていたのですが、

ジョギングする人

ジョギンガーしかいない…。朝のチャルテペック公園には露店が並ばないことを学びました。
露店はなかったけれど、リスはたくさんいました。そして非常にたくましかったです。

凛々しいリス

リスは多かったけど、人はあまりいませんでした。だからでしょうか。朝のチャペルテペック公園は澄みきっていてとても爽やか。

噴水と地下から顔を出すおじさん

朝ごはん抜きのすきっ腹を抱えて、やっとチャプルテペック城に着きました。

チャプルテペック城

チャプルテペック城 Castillo de Chapultepec はメキシコ革命勃発期に独裁していた大統領の公邸として知られ、当時の調度品などが保存されているそうです。朝9時から開店のお城だったので、入ろうと思えば入れたのですが、なにぶんお腹がすいていて…。写真だけ撮って後にしました。

次の目的地は朝ごはん!ではなく、ルイス・バラガン邸!!日本から何度もEメールをだしてやっととれた10時の予約。チャプルテペック公園から歩いて15分くらいだったはずが全く着かない。どうやら迷った模様です。

迷い子中に何度も通過した橋

しかし急がば回れ?ルイスバラガン邸を見つける前に、ついに朝ごはんを発見!!

トルティーヤの焼けるいい匂い

小さな桶が逆さになってのイス代わり。おばあちゃんとおばさんがトルティーヤを焼いたり中にチーズをはさんだり。注文ごとに焼いてくれるから、熱々が食べられます。つたないスペイン語でオーダーする私たちにも、おばちゃんたちは優しく聞こうとしてくれます。お客さんのはずのおじさんまで手振り身振りで料理の説明してくれて…本当にメキシコの人は優しいです。皆さまの協力のかいあって、ついに朝ごはんゲット。


トルティーヤの中はチーズ。あつあつ。

イスは満員だったので立ってむさぼり喰いました。

感無量の友人

とても美味しかったし、不潔な感じは全くなし。シンプルな火を通してあるお料理っていいですね。

朝ごはんを食べ終わったところでルイスバラガン邸の探索再開です。まずは手近にいた軍人たちに聞いてみることにしました。スペイン語で必死に聞くも全く通じず。逆にガイドブックの地図を出せと言われ、分かりにくい日本語の地図で指ししめしてくれました。
メキシコシティはとにかく警察官や軍隊の人がたくさんいます。それだけ治安を統制する必要があるのかもしれませんが、私たちは旅先案内人として彼らを頼りにしつづけました。本当にメキシコの警察官、軍人の人は優しいんです。女子には特に笑


ルイスバラガン邸、外見はコンクリ

駅の方は軍隊の人がいたので平穏でしたが、ルイスバラガン邸の近くは変なおじさんがタムロしてて…やんややんや話しかけられました。悪気はないと思いますが、ああいうのは辛いです。そしてやっとこさバラガン邸に到着。息も絶え絶えにチャイムを押すと、ドアが開きました!!

結構でかい

中に入るとステキなロビーがありました。ホッとして10時に予約した旨を英語で伝えると、不審顔。ちょっと待っててといわれ、不安げにロビーに座っていると…本当に予約した?との英語が…。不穏な雰囲気。

ステキなロビー

ここから先がルイスバラガン邸

そして予約が入っていないと言い張るのです。いやいやいや、予約したって、とこちらも負けずに言い張るも予約がないの一点張り。そこで、あの遠い遠い日本から来たんだ、何とか中に入りたいの懇願交渉。すると人のよさそうな案内人はしばらく悩み…仕方ない僕が案内するよ!と言い出しました。ラッキー。っていうか、なぜ予約が入ってないんだ!


ルイスバラガン邸の屋上

ルイスバラガン邸は屋上以外撮影禁止だったので写真はこの数枚だけ。しかし、メキシコの旅の中でも本当に大切な時間になりました。

ルイス・バラガンLuis Barragan は、20世紀を代表するメキシコ近代建築の巨匠。そしてメキシコにしか建築物を造らなかったとのこと。今回見学できたバラガン邸 Casa Luis Barragan は1948年に建てられた彼の私邸で、なんと2004年には世界遺産に登録されています。彼は死ぬまで独りここで暮らし続けました。

屋上にはオレンジも!!

ひとつひとつの部屋は広くないのに、その全てが開かれたドアでつながり、次々と空間が生まれていきます。そして、大きな窓から入る光は壁にかかった反射板(と呼ぶには余りに美しい)によって別の壁面へと光が生み出していく。これが光と空間のつくり方なんだと感動を抑えられませんでした。

バラガン、十八番のピンクです

そんな美しいバラガン邸の中でひとつ異彩を放つ部屋がありました。死んだ友人の絵画が掛かる、採光がない小さな食堂。食を楽しむという感覚はなく、ただ空腹を満たすだけの部屋―。あまりの寂しさ、孤独感に息がつまりました。「孤独を楽しめない人に、私の家は適していない」と生前バラガンは話していたとのことです。この食堂で食事をすることを好んだ人間があの美しい部屋を生む…。ある意味真理を感じました。

窓は光を。ドアは空間を。そして暗闇がないと光は生まれない、狭いところから広いところへ、絵に描いたような対比の美しさ。そして、バラガン邸はあの強烈な孤独があるからこそ、美しさが際立っているのだと強く思いました。

バラガン邸のほかの部屋の写真はこちらの公式サイトに出ています。



バラガン邸を見学し終えたあとは、小さな売店を物色。簡単なハガキなどを購入しました。そして、バラガン邸の人から、ヒラルディ邸へと電話予約もしてもらい、ヒラルディ邸見学も実現したのです。

ヒラルディ邸Casa Gilardiはバラガンの代表作であり、最後の作品となった邸宅。バラガン邸から歩いて10分程度でした。ご近所さんだったんですね。ここは今でも普通に人が住んでいる個人宅。だから、見学出来る出来ないも住人次第…今回は見学できて本当にラッキーでした。

ヒラルディ邸のユカイな表札

チャイムを押すと陽気なおじさんが出てきました。ようこそ、ようこそと大歓迎の模様。それもそのはず、ひとり200ペソとのこと。いい商売…なんてウソです。

でました!十八番ピンク

この街ではピンクは異彩

家の中は撮影禁止とあり、私はおとなしく撮影しませんでした。しかし、得たものはやはり大きかった。家の中心部に進む細くて黄色く光る廊下を抜けると青いプールが広がっていました。プールの中には赤の壁。天上の窓からは光が様々な方向に反射しています。
写真で見るよりプールの水は淀み汚かった笑 しかし、それを補ってあまりある幻想的な風景にしばし息を呑んでみつめていました。ダイニングの半分に水を張り、赤と青の壁で光を生み出していく。まさに魔術的な魅力満載。

見学を終えた後、ちょうどお昼の時間だったようでいい匂いのする台所に通されました。もしや、お昼をごちそうしてくれるの?!と期待しましたが、日本人の私たちのために、日本の有名建築家の足跡帳を見せてくれようとしただけでした(失礼!!)私は建築家に疎いので安藤忠雄くらいしか分かりませんでしたが、建築家の残した感想を十分に楽しませてもらいました。

ヒラルディ邸の中の様子はこのサイトから。是非見てみて下さい。



さて、バラガン邸の見学をすませた私たちはお腹もペッコリ。地下鉄で目的のレストランに移動することにしました。
どこまで行っても、どんなに近くても5ペソ統一価格のメキシコシティの地下鉄。あらゆる人が乗っており、スリに気をつけてと忠告を受けた場所。危険な感じはしませんでしたが、緊張感は漂いました。

どんどん地下にもぐります

様々な人が乗る地下鉄

向かった先はトリップアドバイザー1位のレストラン、アグアイサルセビッチェリア Agua y Sal Cebichería!水と塩、セビッチェと言う意味でしょうか。
高級ホテルやレストランが立ち並ぶセレブなポランコ地区にあるだけあって、敷居が高い!でも美味しいものを食べるためには頑張ります。

オシャレな店内

オシャレな店内2

オシャレな店内3

私たちが入った頃は12時過ぎだったので、開店するかしないかほどのタイミング。メキシコのランチタイムはもっと遅い2時すぎのようです。逆にラッキーな腹時計笑

トルティーヤセンベイとサルサ

まずは、爽やかにリモナーダ(ライムの入ったレモネード)で乾杯!
お店の名前にある、セビッチェとはメキシコで言うお魚のマリネです。こちらがメインのレストランなんですね。

ということで早速セビッチェを。

エビ!マンゴーソースのエビ!

お店の名前がついているマンゴーソースに辛味を加えたエビとアボガドのマリネです。エビ、大きいんです、ぷりぷりです。そしてエビより美味しいマンゴーソース!!美味い!

そして、次に頼んだのはカクテルソース!

エビだの貝だの魚だのゴロゴロと

深みのあるスープのようなカクテルソース。このカクテルソースだけずっと飲んでいたい…気がついたらずっと飲んでました笑 本当に美味しかった。この美しいカクテルソースの中に、エビや白身魚、ホタテなどがゴロゴロ入っています。一体どこまで贅沢なのか…。

〆にはご飯でしょ、ということでラテンアメリカ風パエリャ!

シーフードパエリャ

土鍋で炊いた美味しいパエリャです。エビ、イカ、白身魚、タコなどシーフードがこれでもかと投入されてお味は当然のように美味しいです。


コーヒーも美味しい

お店は高級ビジネスマンがランチミーティングに使うようなセレブな雰囲気。それでも、私たちがたらふく食べて日本円で5千円ほど。本当にお手ごろです。ありがたや。

お腹もふくれたところで、次に向かったのは、アンタラポランコ Antara Polanco という巨大な高級ショッピングセンター。レストランから歩いて30分ということだったので、近くのインターコンチネンタルホテルの人に頼んでタクシーを呼んでもらいました。メキシコシティでは流しのタクシーと結託した強盗が頻発しているということで、絶対使うなと言われていました。もちろん地元の人は流しのタクシーを使っていましたが、スペイン語の不自由な私たちはやはり安全を買うつもりで。それでも二人で千円くらいです。

タクシーで乗りつけたアンタラポランコはセレブでした、クリスマスでした。

11月ですがクリスマス一色


こんなにオシャレなんです

行きかう人も高級そう

広い店内にはルイヴィトン、グッチ、マークジェイコブス、などいわゆるブランド店舗が建ち並びます。日本で言うと六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、といった感じ。メキシコの違った一面が見られて面白かったです。しかし、カードがサインでは使えずレジで退散…。早々に退散しました笑

噴水もクリスマス仕様

まだ、陽も高かったのでポランコ地区をブラブラ散歩することにしました。

ブランド店ウジャウジャ

とにかくブランド店が続きます。夕方くらいまで歩きましたが本当に治安はよかった。メキシコは地区によって雰囲気がガラリと変わるそう。その辺の見極めが大事なんですね。

スワロフスキーのクリスマスツリー

ポランコ地区の高級な交差点


大使館的なものもある(右端にチラリ)

可愛いカフェも多いです

晩ご飯はポランコ地区のビジャマリア Villa María で頂きました。こちらはエルマリアッチの演奏を聴きながらメキシコ料理が食べられるレストラン。観光客も多そうでしたが、地元のビジネスマンたちの利用の方が多そう。


内装もクラシックな感じ

サルサとチップスは必ず出てきます

お昼に食べ過ぎたのと疲れがマックスに達し、この日はスープとサラダにしました。


見かけより美味しい!

チポトレ(乾燥唐辛子の一種)と豆のスープです。揚げたトルティーヤとチーズ、パクチーが具です。スモーキーなチポトレが効いてとても美味しい。

サラダも2人でつまみました。サラダといっても量はタップリ。これでお腹が十分膨れます。

おかずサラダ

アボガド、インゲン、サボテン、チーズ、トマトでピリ辛さっぱり。美味かったです。


エルマリアッチ!!

エルマリアッチの楽しい演奏も聴けてこの二品にドリンクで3時間くらい居座りました。ゴメンナサイ。いいお店でした。

夜も更けたので(9時くらい)、お店からタクシーを呼んでもらうことにしました。タクシー待ちの間におやつコーナーを発見。

色んなゼリーが食べ放題


これがまた美味しい…ついつい全種類つまみました。呼んでくれたタクシーはやっぱり普通の車。安全にホテルまで帰ることが出来ました。メキシコも最低限のことを気をつけたら十分夜も遊べます。案ずるより生むが安しですね。

明日はいよいよティオティワカン遺跡、そしてルチャリブレツアーです!!

2013年11月28日木曜日

はじめてメキシコの旅7 オアハカ料理教室

早いもので今日でオアハカ最終日。美しかったB&B La Casa de Mis Recuerdos ともお別れです。

一泊二人で五千円(1人¥2500)で泊まれるこのB&B。
バストイレは隣室と共同ながら全く不便がなかった美しいベルデの部屋。

ベルデ=みどりの部屋

憧れのタイル張り。バストイレ

こんなステキなお部屋で数日生活できただけでも幸せでした。毎日清掃、ベッドメイキングしてくれ、タオルやお水も新しいものに変えてくれました。もちろんWI-FIも完備。

水差しとかわいい鍵

部屋をでると休めたり腰をかけたりできるスペースがふんだん。お客さん同士、交流してねって暖かい雰囲気です。テラスにも机とイスがあり、白人のおじいさんがPCをいじっていました。

部屋をでるとベンチスペースがたくさん

階段を降りるとバースペースが。バーと言ってもお年寄りが多い客層のため4時頃から7時くらいまで…笑 オアハカは温暖な土地柄ゆえ、寒くなるとアメリカからお年寄りが大挙して訪問するそうです。どうりで老人率高いはず!!

夕方限定バースペース

中庭にでると…美しい花と鳥のさえずりが。基本静かなB&Bです。美しいものを敬う気持ちが生まれてきます。

花盛りの中庭

記念撮影

小さな花だなもあります

朝ごはんは、いつも食堂に集まっていただきます。この日は最終日だったので宿の方に頼んで記念撮影。撮影者がスマホを扱い慣れなかったようで何度も撮り直しになりました。みんな大笑いして、この表情笑

みなさん、いい方でした

明日からメキシコシティにいってルチャリブレを見るのが何より楽しみと話したらオーストラリア人の夫婦が私たちは見たわよ!と言い出し、わざわざ部屋にマスクを取りに行って盛り上げてくれました。おとなしい人かと思っていたのに…親切笑

旦那さんルチャマスクでポーズ

オアハカでの一番の思い出の一つはB&Bの朝ごはんでした。毎朝、毎朝違うテーブルクロスで美しいフルーツ、コーヒーとチョコラテ、甘いパンにメインの一食。本当に楽しみでした。

可愛いテーブルクロスに注目!

毎日テーブルクロスが違う!

新鮮なフルーツカラフルなテーブル

そして、朝のお楽しみはマダム自身が入れてくださる美味しいチョコラテ。壺に入ったチョコラテを専用まぜ棒で泡立てます。こちらに憧れて友人も壺とまぜ棒買ってました笑

美しいマダムと美味しいチョコラテ

そしてメインの逸品も毎日かわります。正直。オアハカで食べた何よりもB&Bの朝ごはんが美味しかった…。

こちらはトルティーヤの中に卵をはさみ豆ペーストのスープ、トマト、コリアンダーをちらしたメイン。

もちろん激ウマ

また、こちらはチリに漬け込んだ鶏肉と普通の鶏肉をトルティーヤチップス、サルサベルデとお豆のペーストでいただきます。

見かけ通り美味しいです

こちらは固いパンをくりぬいて中にお豆のペーストをぬり、チーズとサルサをいれたもの。余っているというので二ついただきました!三つ目はさすがに遠慮しました!

シンプルだけど美味しい

最後にこちら。二つの目玉焼きにトマトのサルサソースとベルデソース。真ん中にはお豆のペースト、クリームチーズです。卵は焼き方が半熟と固めとそれぞれ違う!!

トルティーヤと一緒にいただきます

最終日だったのでマダムと一緒に写真を撮っていただきました。本当に上品でエレガント、こういう風に年を重ねたいと思える美しいマダムでした。

草笛光子みたいなマダム

そして美しい朝ごはんが作られる美しい台所も撮らせていただきました!憧れのタイル張りです!黄色に青のタイル張りです!!ランプシェードもステキ!!

マダムだけ後光がさしてる…

B&Bの予約はホームページからとれました。簡単な英語で大丈夫です。丁寧にお返事が返ってきます。オアハカにお越しの際には是非こちらのB&Bを!!私たちもまた行きたい…。

さて、このB&Bではノラさんのお料理教室も手配してくれます。ノラさんは調理人というより料理研究家。実はB&Bの関係者で、あの美味しい朝ごはんも彼女のレシピとか!オアハカの名士たる彼女の自宅でお料理が習えるなんて。メキシコ料理(とルチャリブレ)に憧れてメキシコまで来た私には夢のようです。実は日本から予約しようとしたんですが予定がつかず、オアハカに着いてすぐに申し込んだものの予定がつかず、帰る日になってやっと実現したのでした。バンザイ!

まずはノラさんと一緒にウキウキショッピング。近くのスーパーに買い出しです。スーパーの前には青空店舗もありました。

皆さんとツーカーのノラさん

野菜がいっぱい

一番のご老体の女性も衣装がカラフルで素敵です。彼女から美しい刺繍の枕カバーを買いました。2人で買ったら2組200ペソ1600円に負けてくれました。

枕カバーからニンニクまで

実は一昨日の夕方、このスーパーに来ていたのです。しかし暗くて閑散、怖くてなって帰ってしまい…それもそのはず、なんと夕方には閉まるスーパーだとのこと。昼間はこんなに大にぎわい!

バスケットに注目!

スーパーの中では色々なものが売っていました。

可愛いゼリーも

メキシコ料理で非常に重要な位置を占めるチリです。こんな風に売ってるんですね。左がチレワヒージョ、あまり辛くないそう。右がチレ・アンチョです。二つとも買って帰ったのですが果たして使えるかどうか…笑

乾燥唐辛子!

メキシコで唐辛子以上に重要な食材と言えば、トウモロコシ。粉にしてトルティーヤにしたり、ポソレのようにオジヤのようにして食べたり。

乾燥トウモロコシ

そのほか緑が美しい玉ねぎやインゲンなど野菜や

玉ねぎたち

メキシコ料理によく出てくるカボチャの花calabazaも売っていました。スープにしたり、詰めものをしたり、サラダで食べたり…とにかくよく使われます。美しい上に美味しい優れもの。日本でも買えたらいいのに!

カボチャの花

私はといえば、メキシコのスーパーでお買いモノ!のトキメキ体験にドキドキワクワク。ノラさんのバスケットに入らなかった食材たちをしっかりお持ちしました。

喜々として荷物持ち

お肉も売っているのですが…肉って冷やさなくてもいいんですね笑

生肉

ノラさん、気前がいい…のかと思ったら、ちゃんと値切って買ってましたwでもお店の人のノラさんへのサービスはほかの人と全然違う!さすが地元の名士!

ノラさん値切ってご購入

お買い物が終了し、帰ろうとしたところでノラさんが先ほどのご高齢の女性に話しかけます。そして、おまじない?簡単な祈り?をうけると、そのまま立ち去りました。なんだろう…気が引けて質問できなかったのが悔やまれます。

祈りをうけるノラさん

ノラさんの家までは徒歩で。歩きながら、映画が好きなこと、メキシコの監督ギレルモ・デルトロとアルフォンソ・キュアロンを尊敬していることを話しました。ノラさんの最近見た映画は「モンスターズユニバーシティ」だそうです笑

歩くのも楽し

ノラさんの家はやっぱりご邸宅。緊張の面持ちで記念撮影。いざクッキング!!

ノラさん宅

まずはデザート作りから。マンゴーのムース、のはずが、マンゴーが時期はずれとのことでバナナやパイナップルも混ぜてミキサーで。それを小カップにいれていきます。

この時点で美味しい

そのあとはモレベルデを作ります。ホワイトビーンズを煮もどし、

お鍋が可愛い

トマティージョ、つまりグリーントマトと豚肉のスープなどを合わせてミキサーに。グリーンのスープを作ります。メキシコ料理にミキサーは欠かせないとノラさん。大きいミキサーがありました。
なお、トマティージョはトマテ・ベルデ(tomate verde、緑のトマト)と呼ばれるがトマトではなくナス科であると、ウィキペディア先生にありました。ナスなんですね…びっくり。

業務用ミキサー

ミキサーしたスープを鍋のお豆に入れて煮込んでいきます。

モレベルデっぽくなりました

モレは甘くないチョコレートを入れることで有名ですが、本来のモレベルデはチョコを入れないのだそうです。野菜メインモレベルデ、食べるのが楽しみ!

次はカボチャの花のスープです。

カボチャの花

まず花を大鍋で煮て

煮込まれる花たち

チキンスープなどと一緒にお得意のミキサー。

ミキサーいきます!

そして、また鍋にもどし味をととのえながら煮込みます。

もうすぐスープができるよ

さて、あとはサルサソースを作ります。
チレはこのようにフライパンで熱し膨らませてから使います。

膨らんできたチレ

本当はこのチレに、グリーントマトと…小さい芋虫もいれてミキサーするんですが、虫はちょっと無理だったので写真割愛!自作するときも割愛!

次に中身づくりです。リコッタチーズと玉ねぎ、ハム、ナッツを入れて炒めて、塩コショウ。

リコッタチーズがみそ

この中身をかぼちゃの花に詰めていきます。

でたカボチャの花

そしてチレで作ったサルサソースをかけて完成!!
Cucuchitas (リコッタチーズとハムの炒めもの)
Salsa de Miltomate con gusanitos de Maguey(グリーントマトと芋虫のサルサ…でもおいしい)
このMiltomate ミルトマテ もグリーントマトのこと。メキシコ、グアテマラでは、小さなトマトを意味すると、ウィキ先生からの伝言です。つまり、小さいグリーントマトってことかしら。

そして完成品~。

チーズとハムのカボチャの花の詰め物

調理中ですが試食していいよ、とのことでしたので早速(=´∀`)人(´∀`=)

喜びが抑えきれない友人

本当に信じられないくらい美味しい…。つなぎのナッツがまたいい。レーズンでも美味しそう。リコッタチーズのベストな使い方を発見した思いです。日本ではカボチャの花が手に入りませんが、絶対自作してみたい。それだけ美味しかった!

そしてカボチャの花のスープも完成。

上からクルトンとチーズキューブを

おつかれさまでした、で記念撮影。

早く食べたい

そして美しいテーブルセッティング。

きゅうりのジュースつき

まずは、Crema de Flor de Calabaza(かぼちゃの花のスープ)

美しい器でいただきました

しっかり味つけのチキンスープにカボチャの花。さっぱりした品のいい味で美味しかったです。
チキンスープは玉ねぎ、にんにくと一緒に一時間ほど煮込んだものをストックしておくと便利とのこと。

スープを味わっている間にメインの一品が運ばれてきます。

ノラさん、早く早く

Mole Verde モレベルデです。

美味しかったモレベルデ

豚肉の味とお豆の味、そしてモレベルデの優しい味。辛さは抑えてもらいましたが本当に美味しかった。身体にも優しそうです。

最後にデザートのマンゴー、パイナップル、バナナムースを。

お皿が素敵

シャキシャキしていて美味しかった!

実は泊まったB&Bの方はノラさんのご主人!本当に親切にしていただきました。ありがとうございました。

みんなでパチリ

今回の料理教室は私の夢でした。グループレッスンではなく二人だけということで割高になるはずが少しまけていただいた模様。それでも7千円くらいだから決して安くはないのですが、スーパーから実作まで本当に楽しかった。そして美味しかった。メキシコ料理はミキサーが重要ってことも覚えましたし笑

さあ、楽しい料理教室が終わるといよいよオアハカともお別れです。
カフェで一休みしていざ出発。


夕方、予約していたタクシーでオアハカ空港に行くとほのぼのにぎやか。
先住民族の方らしき一団が町を出て行く若者たちをお見送りに着ていました。見送る側は泣いているのに、若者たちは嬉しくてルンルン…。これからメキシコシティ行くんですものね。

オアハカ空港

2時間ほどのフライトの後、9時過ぎにメキシコ国際空港につきました。

これがオアハカからの便

さてさてメキシコ空港、もう大きさが違います。経済の中心地ですって、顔してます。オアハカと違って治安が悪いのだから、と気合を入れすぎて空港で写真も撮れず。後から思うとそんなに気を張る必要はなかったんですけどね(^^;;
タクシー乗り場でホテルのある地区の名を叫び、タクシーチケットを買うとメーターがない普通の車が来ました。メキシコでは安全で乗車賃が高いタクシー=普通の車、普通のタクシー=安いが問題あり、と覚えました笑
私たちを乗せ走り出すタクシー。車窓からの景色は都会だ…都会です。東京育ちの私にはなんだか懐かしい風景笑

走り出したタクシー

ホテルに無事ついた時は22時を回っていました。一泊五千円なのに広いしキレイなビジネスホテルです。何よりシャワーの水圧がすごい笑
さすがにぐったり疲れてこの日はそのまま就寝。オアハカとは全く違うメキシコシティ!これまた明日からが楽しみです!!


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